太陽の王と月の妖獣

ヴォンダ・N・マッキンタイヤの「太陽の王と月の妖獣」。ファンタジー扱い?
舞台はルイ14世時代のヴェルサイユ。マルティニーク島からやってきたマリージョゼフは「マドモアゼル(ルイ14世の弟オルレアン公の娘)」の侍女としてヴェルサイユにいた。マリーの兄イブは海で妖獣を捕らえてヴェルサイユに持ち帰ってきていた。

妖獣には不死となる秘密があるらしいのだが。
前半はマリーのヴェルサイユでの生活に戸惑う様子や宮廷の慣習に囚われない音楽や科学の才能について語られるのだが、妖獣シェルザドの言葉がわかり始めた時から話が変わっていく。
インノケンティウス12世がヴェルサイユを訪問。これはフランスと教会との和解のためではあったが。

その中で妖獣の扱いが変わっていく。マリーは妖獣が知性を持った人であると確信。しかし、教皇や他の人はそれを信じない。加えて、教会の教えに則り「女性は黙っておけ」とする。

知性がある妖獣を出すと言うところが、あえて言うならファンタジー要素ではあるのだが、実のところ、権威を守るための習慣とか因習とかを軽く批判をしている感じはするのね。

ルイ14世の描き方としては、わかっちゃいるけど権威を守らなきゃいけないという立場。最終的にマリーには処罰を与える訳なんだが。この処罰がなかなか気の利いたものに思えるんだなぁ。

個人的には、フランスのこの時代(厳密にはこの前後の方が好きだったりするのだが)とファンタジーと言うストライクな感じで。ファンタジー要素は予想よりも薄いとは言え、なかなか面白い作品。
他の作品も読んでみたい感じ。


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