佐藤賢一 黒い悪魔

佐藤賢一の黒い悪魔。文豪アレクサンドル・デュマの父アレクサンドルの話。
父親が貴族で白人。母親は奴隷で黒人。アレクサンドルは植民地(今のハイチ)で産まれた。小さい頃からコーヒー畑で働いていたが、父がフランスに呼び、放蕩生活。
しかし、混血で植民地出身と言うことで差別も受けてきた。能力に基づかない差別を覚えるアレクサンドル。
そして、貴族の姓を捨て、軍隊に入った。
色々ぶつかりながらも、自分の場所を見つけていく。そして、フランス革命。それは、アレクサンドルが考えていた差別のない世界をじつげんするものであった。

このあと、栄光と挫折と言うのがあるわけだけど。

自分が考えていたことと、フランス革命の理想が合致して、それから外れることは許さないんだよな。奴隷という形式だけではなくて、精神的な奴隷にも反発。それが、ナポレオンとの対立にもつながっていく。アレクサンドルの思い悩みも描かれていて直情的な性格と言う設定で、読んでいる側はスカッとするんだよな。

サトケン、判っているなぁというのは、アレクサンドルが入隊したときに連続で竜騎兵と決闘するところ。まさにこれは三銃士。子のアレクサンドルが、その話をモデルにして誇張して書いた…と言う風にしたあたりは流石ですな。

捕虜になって出てきたあたりも岩窟王へつながるようにしていたし。
あぁ、そうか。デュマの作品の主人公が直情的で気持ちがいい奴が多いのは、親父がモデルか…と思わせるような感じですな。デュマの作品で一般的でないのもあるんだけどね。邦訳されている本はほとんど読んでいるはずなので、それから推察するに、ね。


黒い悪魔 (文春文庫)
文藝春秋
2010-08-04
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