ノストラダムスと王妃

藤本ひとみの小説「ノストラダムスと王妃」

予言者として知られるノストラダムスと当時のフランスの王妃であったカトリーヌ・メディシスの話。
いわゆるカトリックとユグノー(新教)の対立が表面化する中、フランスの王室ではカトリックを擁護するギーズ家(小説では、表記を変えていたかと思いますが)が実質的な権力を掌握。
王妃とは言えイタリアから嫁いで来たカトリーヌに権力はなかった。

そんな中、ノストラダムスの評判を聞き招聘するカトリーヌ。
お互いに「同じもの」を相手の中に見つけ、協力していく・・・

ノストラダムスの予言というと、1999年恐怖の大王が・・・みたいな感じでオカルトチックにもとらえられがちですが、そこは藤本ひとみ。そういう解釈は一切無しで、ユダヤの血をひくノストラダムスがカトリックの世界の中で、どうやって家族を守るかに心を砕いてきたか。また、「今、ある事は、過去にあったことで、過去を調べていくと、起きることが予測できる」のが予言である・・・としたが、あいまいにすることで、異教弾劾から逃れようとしていたという設定にしている。


王妃マルゴの母としてのカトリーヌのイメージは、冷徹な感じだったが、それはいかにフランス王家を守るというか、王家中心にしていく中で自己を犠牲にしていった姿というか。
ギーズ家にブルボン家を対立させてバランスをとろうとしていた・・・というところ。

実際にカトリーヌがどう考えていたのかはわからないのだけど、解釈はけっこう面白いです。


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